「どうしたの?」


「奈々子、シルクの由季さんにバンド紹介してもらったの?」


「え、何で知ってるの!?」

「今朝、啓人から聞いたの。」


そ、そうなんだ。

「それでね、奈々子。よく聞いて」


「ん?なに?」


「お母さんは奈々子や啓人が楽しそうにしてるのが一番の幸せなの。だから、奈々子の好きな事、おもいっきりやりなさい」


「え、でも…」


「どこに我が子の可能性を摘み取る親がいるのよ!」


「う、うん。分かった、ありがとう」


「あ、でも勉強はしっかりしなさいよ。じゃあ、後は自分でしっかり考えなさい」



バタン