「ねぇ流奈、ここに名前彫ろうよ」


あたしたちが腰を下ろしたベンチの柱を指さして翼が言った。


「いいね!でも、なんで彫るの?」

「石で大丈夫だろ?」

「よし!探してくるね」


あたしは、できるだけ先が細くなった石を探して翼の元に戻った。


「あったよ~」

「よしよし!」






翼はふたりの名前を英語で書いた。


1995.12.25
☆TSUBASA☆LUNA☆