「ごめんな……、俺、手出しちゃったな……」

「なんでよ?流奈だって翼としたいって思ったよ」

「流奈のこと大事にしてないみたいじゃん」

「なに言ってんの?大事にされてるよ。翼の愛情ね、たくさん、たくさ~ん伝わってきたよ」

「本当?嫌いになってない?」

「だぁぁぁぁぃ好きだよ!逢うたびにどんどん好きになるもん」

「流奈……。ありがとう」


愛してる、好き。


こんな言葉じゃ表せないほぼ、たくさんの気持ちがあたしを埋め尽くす。


その後、あたしたちはたくさん話して、たくさんKISSして、ふたりで抱き合いながら、幸せを噛みしめ眠りについた。


翼の胸の中はすごく温かかった。


「おい、流奈!起きろ!」

「う……ん……」

「コラッ、学校だぞ!」

「ねむい……。行かない……」

「行かないじゃない!」

「えっ?」


翼の大きな声であたしは、あわてて飛び起きた。


「ねぼすけ流奈!」

「ごめんなさい」

「約束は~?」

「はい!守ります」


しぶしぶ、あたしは支度をはじめた。


「ってか、流奈、制服は?」

「いつも私服で行ってるもん、制服は学校に置いてあるから」

「はぁ~、まったく……。ほら、行くぞ!」


翼はあたしを本当に学校まで送ってくれた。