翼、つらくなったら、ここに来ていいよね?


あの公園のジャングルジムにも、あたしひとりで登るからね!


笑わないでね!?


夜景のきれいな公園にも、名前増やしておくからね。


それから、翼が寂しくなったらさ、あたしのこと迎えに来てね。


あたしは星空を見上げて微笑んだ。


翼、ありがとう。


好きになってくれて、愛してくれて、ありがとう。


たくさんの愛をありがとう。


そして、ごめんね。


あたしのせいで……。




小さなビンを握りしめ、


「ずっと愛してるからね」


あたしは海に向かって叫んで、きれいな星空の海をあとにした。





1996年1月5日。


翼はあたしたちの幸せな思い出の場所で、


星になったーーーー。