音楽バカ


次の日。

―「起立、礼。」

日直の号令を合図に希良と下倉は教室を出て一気に走り出した。

「なんで走ってるわけ?」

「お前こそ。」

希良は負けじと
走る
走る。

下倉もひかない。

2階から4階までを一気に駆け上がる。途中、下倉が希良に話しかけた。

「ほらー、もう疲れてんだろ、宮路ー
 お前の想いはそんなもんかー?」

希良も負けじと返す。

「下倉こそ息あがってんじゃん。
 あんたの部活愛はその程度なワケ―?」

ラストスパート
部室までの直線約30メートルを走る。

「あたしが」
「俺が」

「「一番だ!!」」


―――GOAL!!―――