「竜人?いいの?」 車のところについて、私は竜人に聞いた。 ……本当はもう会いたくなんか無いんだけど。 「いいの。帰るぞ」 そういって、竜人は車を走らせた。 明かりで輝く街を、黒い車が静かに走っていく。 本当は。 聞きたいこと、いろいろあったけど。 竜人がずっと無言だったから、 何だか答えを聞くのが怖くて聞けなかった。 この後。 今日はもっと遊んでいたらよかった、と私は後悔することになる。 だって。 この夜から、私達の関係は大きく崩れてしまったから。