檻の中の姫

さっき術が使えるって言ったくせに!!






「お前をこっちの世界に連れてくるのに


力結構使っちまったんだよ!!」





ダメじゃない・・・





モンスターの中で一番大きいヤツがこう言った。





「おい、小僧。


その美味しそうな餌よこせよ。


そしたら、お前の命くらいは助けてやるよ。」





ユリアの心臓は騒がしかった。





なんて答えるんだろう?





心配そうな顔をしながら、





少年を見た。





「ばーか。


お前等の餌にコイツはもったいないんだよ。」