檻の中の姫

その頃、リベルは古い本を見ていた。





どうも、ユリアの傍にいた猫が気になって仕方が無かった。





「あの赤い目・・・」





パラパラと本をめくっていた手が止まった。





「やっぱり・・・」





この城には結界が貼ってあるため、





普通のトルエの者は国にも入れない。





だが、例外があった。





それは・・・・





トルエの王家の一族。





赤い瞳はトルエの王の証。