檻の中の姫

ユリアの頭に声が響いた。





【人間界の姫よ、お前は死にたいと思うのか?


それともココからでたいと思うか?】





「誰?


誰なの?」





ユリアはベッドから立ち上がり、






周りを見渡した。





だが、誰もいるはずが無かった。





【人間界の姫、死にたいのか?出たいのか?】





「ココから出れるの?」