檻の中の姫

「ところで、その猫は?」





リベルはユリアの傍にいるリリを指差した。





「あっ!!


リリって言うの迷い込んだみたい。


カワイイでしょ?」





ユリアはリリを抱き上げた。





リベルはリリを疑うような目で見ていた。





「こんなところに迷い込むのか。


ユリアも寂しくなくなっただろ?」





「はい。」





ユリアは笑顔で答えた。