学校につくと、廊下はシーンとしていた。

「浩太上でしょ?」

「ん?おう」

「またね♪」

あたしは、手をふって、教室に向かった。

窓からそーっとのぞくと、HR中だった。

ウわ・・・。

やばい・・。

あたしは思い切って、ドアをあけた。

一気に注目された。

「えとぉ、遅くなってごめんなさい!」

あたしは、担任に謝った。

「遅刻ね」

担任は、名簿に記入する。

「はい・・・」

「早く座って」

あたしは、自分の席に座った。

隣には、悠斗・・・。
1日離れてただけなのに・・・。

なんか・・・。

遠く感じるよ・・・?

悠斗がいなきゃ寂しいんだよ・・・?

とりあえず、謝りたい・・・。

すると、悠斗がこっちを見た。

あたしは目があっただけで、
胸からあふれるものを感じた。

「兄貴と来たの?」

不機嫌な悠斗・・・・・。

「え・・?うん・・・何か昨日から亮さん
いなくて・・・・」

「ふーん」

何で怒ってるの?

恐くてそれが聞けない。

「悠斗は・・・・帰ってこなかったね・・・」

あたしは、俯いて言った。

「お前に関係ねぇ~よ」

え・・・・?

悠斗がそんなこと言うなんて・・・。

関係ないけど・・・。

気になるんだよ・・・。

すごく好きだから・・・。