感方恋薬-かんぽうこいやく-

「え?僕に?」


「はい幸雄さんの為に朝から頑張りました」


思いっきりハートのマークを飛び散らせながら紀美代は幸に手作りと思われるお弁当を差し出した。


普段、購買部のパンでお昼を済ませている事を紀美代は把握していた。


男を落とすなら先ずは胃袋でと言うセオリーを送りバントの様に手堅く決めて来た紀美代に先ずは1ポイント入った様な状況だ。


これでランナーは楽々2塁に進んだ格好に成った。


まずい、これでは先取点を取られてしまう。