カラフル・バニー

連れて来られたのは、科学準備室。実験がもし、失敗した時のために防音室となっている。


「中に二人がいるんだよね?」

「ああ」


ドアノブをひねり、扉を開けた。

イチが、あたしを見上げている。


「浬子から、直接言ってくれないか?俺が言える立場じゃないと思うんだよ。渚にならいいだろ?」

「いいよ。でも…渚と血の繋がりがある人だから…。話聞いたら、気分悪くするかもよ」

「誰のこと話すつもりだよ」

「成宮…先輩」


渚が顔を曇らせる。


「え…カナメ…?」

「うん」