夏休みという事もありデパートは人でいっぱいだった。



「早紀。人がたくさん居るんですね。でぱーと、という所は。」


「まぁそうね。夏休みだし。」


レンは首を傾げた。


「…?なつ…やすみ?…ってなんですか?」


「あぁ~!そっか。知らないのかぁ…夏休みって言うのはね夏の長期休みなの。だから人が沢山いるんだよ!」


「そうなんですか。みんなお休みなんですね!」


「そうだよ!さっ、買い物しよ!」


そう言ってあたしはレンを引っ張ってレンに必要なものを買った。

日用品や服と靴、雑貨とレンと一緒に見て周り…何だか楽しかった。


久しぶりに新鮮な感じで。



気がつけば、あっという間に太陽が沈み始めていた。



「あぁ~楽しかった久しぶりだよ!こんなに買い物したのって!」


そう嬉しそうに言ったあたしにレンは少し申し訳なさそうに…


「僕のために何かいろいろと買ってもらってしまってすみません…。」


「えっ?気にしないでよ!お金ならお姉ちゃんが振り込んでくれたわけだし。
それにお姉ちゃんもあたしも言ったでしょ?協力するって!」


あたしの言葉を聞いたレンは微笑んだ。


「本当にありがとうございます。」



(うわぁ…///ヤバいょ…レンってば…///)


レンの笑顔を見た時あたしの心臓は一気に高鳴り



その日の夜、眠りにつくまであたしの心臓の鼓動は収まらなかった。