翌日



やっぱり、親はいなかった。


兄貴たちは今から

出かけるって言ってた。



早く来ねーかな…。



ふと、時計を見上げる。



「9時か…」



俺、急ぎすぎか?


「敦ー?」


「あ?」


「入るよ」


「ああ」



里美が部屋に入ってきた。