言われて当然だ。家臣から彦星になった者など、今までに前例がない。

通常ならば、身分の高い者にその称号は与えられる。

しかし、次期彦星は現彦星の指名によって決められる事から、身分が低いからといってなれないものでもない。

佐之助は、宏彦に世話になってきたが、感謝している事は一つしかない。


汐羅に出逢えた事。


それだけだ。



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