…まさか泥棒だろうか?

地面に散らばったガラスといい、家の中への入り方といい。


そうとしか思えない。


しかし、だ


「ごっごめんなさい!!」

泥棒はあっさりと謝った。


きっと悪いことが出来ない人なのだろう。


なのに、きっとこんな事をしなければいけない理由があったのだ。


青年の瞳は汚れていなかった。


私はその青年の瞳を信じてみようと考えた。