状況は最悪だ。 金に困ってどうしようもなくなってこんなことになったというのに。 まさか、この家に人が居るとは。 僕とおじいさんは見つめ合う形になっていた。 地面には割れたガラスが散らばっている。 僕は完全に不審者だな。 やっぱり悪い事なんて出来ない性分なのだ。 「ごっごめんなさい!!」 僕はとっさに謝ってしまった。