さっき帰ってればよかったと後悔したがもう遅い。


色々考えて黙り込んでいる僕をおじいさんは穏やかな目で見つめていた。


いや、しかしここで食べないのも失礼ではないだろうか?


『君と一緒に食べたいんだよ。』


おじいさんはそう言ってくれた。


僕が喜ぶだろうと思ってしてくれている行為を無駄にする訳にはいかない。


「…頂きます。」


僕は葛藤の末、おじいさんの手料理を頂いた。