蓮に着いていった場所は…

「丘?」
階段がついてる小さな丘だった。
「おぅ。着いて来い。」

階段を登りきると…

「綺麗…」
町がキラキラしてる。
「ここさ、俺の秘密の場所。
美亜にしか教えてねぇよ。」
ゴロンと転がりながら言った。
「ちょっと寝てみろよ。」
蓮の横に寝てみると、星がよく見えた。
「うわー」
本当に綺麗だった。
私…今言おうかな…
「「あのさ」」
蓮と被ってしまった。
「なんだよ。先言えよ」
「え、蓮先言ってよ」
なんかこのタイミングはないよね。
「いいから。ホラ言えよ」
座って聞く体制をしていたので、私から言うことにした。
「あのね…私…私ね」
「ん?」
いつもより優しい声で聞いてくれてる。
「私…

蓮のこと好き。

美桜チャンがいることも分かってるから。
でも、後悔したくないから…。
だから、これからも友達で…ンンッ」
え…

何が起きてるかわからない。

目の前に蓮の顔があって…

キスされてる。

ファーストキスは、タバコの大人の味がした―
ゆっくりと唇が離れて…

抱きしめられた。