「美亜どうしたの?」
葵は心配そうに見る。

「…れてない」

「えッ?もう1回言って」

「言われてない。
好きとは言われたけど、付き合おうとは言われてない」
そうだよ。
これって付き合ってるの…
「んーどぉなんだろ?
難しいね」

「でも、両思いなら付き合ってんじゃねーの?」
陸達は、いろいろ考えてくれたけど、私は付き合うのとか初めてだからよくわからない。

でも、考えても考えてもわからないよ…
「蓮さんに聞けばいいじゃん」
「そーだよ。岡崎先輩に聞いてみなよ」
…そっか。

「ありがとう!」
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなったので、教室に戻った。

―下校―

いつもの場所。
裏校門で待ち合わせ。
「行くか。」
蓮が来たので後ろに乗った。


今は、倉庫だけど言いにくい…

しかも2人っきり。
「あのさ…」
「んー?」
雑誌から目を離さずに、返事をした。
言えないよ~
「やっぱなんでもない」
なんだそれと笑ったので、私もアハハと笑っておいた。
「ちぃーす」

ドアを見ると、アユチャンと美桜チャンがいた。
ますます言うタイミング逃した。
「あ、これ。
2年の…確かなんとか淳也っていう人が美亜にって」