「俺も、美亜のことが好きだ。
勝手に決めつけんな。
美桜のこととか意味わかんねぇけど…
友達になる気はねぇし。」
すると、美亜は泣いてしまった。

「おい、泣くなよ…」
泣かれるとどうして良いかわかんねぇ。
「れ゙ん゙~」
「ったく」
軽く口づけをして、おでこをコツンとあて小さく笑った―


「…で?美桜がどぉしたんだよ」

意味わからねぇし。
「忘れてんなよ」
「え、えっと…」
こいつ顔がころころと変わってく。

「おい、顔がうるさい。
さっさと言えよ。」

「えっと、蓮と美桜チャンが付き合ってると思ってて…」

何を言い出すかと思えば…。
「……」
ヤバイ耐え切れない。

「…プッ。アハハハ~
もう限界…。
俺と美桜が?ありえねぇ。
マジ腹いてぇ。」
美亜はアホ面してる。
「俺と美桜はただの幼なじみだよ。
兄弟のように育ってきたから、あいつにしてみれば兄貴みたいなもんだ」
俺と美桜が付き合ってたら…寒気がする。

「それに…いやなんでもねぇ」
あぶねぇ。

「何?凄い気になるよ」
美桜と歩のことは簡単に言えない。
信じてるとかそーいうのじゃねーけど。
「んーこれはあいつらの問題だからな。
俺からは言えねーや。」
ごめんなと頭をポンポンと乗せた。