いずれは戦う相手だ。

 だがアルベルトと戦った後、相討ちと思えた津也が行きていると知った時、心底安堵した。

 今は、津也とは戦いたくない。

 始めは手頃な対戦相手でしかなかった。

 自分が最後の一人になるためには、倒さなければならない相手。

 それは今でも同じだ。

 だが、

「きっと、シンヤも同じことを考えていたのね」

 気付くと、いつの間にか津也のことを考えている。