空の神衣

「ははあ…聖が死にかけたのは自分のせいだと、晶は責任感じたわけか」

 直情的な晶のこと、敵わないと分かっていても追わずにいられなかったのだろう。

「そうなると、いずれ蒼馬とぶつかるかもしれないわけか」

「可能性としては、あるわね。まあ、ゼロなら気後れなんかしないでしょうけど」

 腕組みをして李苑は言う。

「私に戦う力があれば、自分で蒼馬を止めに行くのに…」

 すると、皹に被われた李苑のカードが眩い光を放つ。

「え?な、何?」

「見ろ!カードの形が変わる!」

 李苑の手からカードが光になって飛び出し、腰に巻き付く。

「カードが…ベルトに変わった?」

 光が止むと、そこには白いベルトがあった。

「まだ、戦えってことらしいな」