空の神衣

 知らず、津也の手が止まる。

「津也?」

 仰向けの闇珠と至近距離で目が合う。

「なあ」

 目線を反らし、津也は口を開いた。

「俺と戦い続けてたら、多分ろくな目に遭わないだろう」

「どうしたのよ、急に」

 きょとんとした顔で闇珠は言う。

「影縫のように、俺はお前も消してしまうかも知れない」

「だから?」

 言いたいことは分かっている、という顔で闇珠は先を促す。

「お前は、この戦いに疑問を持ったことはないのか」