「分かってるよ」

 津也は闇珠の頭に手を置く。

「いつ終わるかも分からない戦いが待ってるからこそ、こういう穏やかな時間を大事にしたいんだよ」

「津也…」

 顔を上げた闇珠の瞳は潤んでいた。

「お前、ホントに珠なのか?」

「珠でも、心はあるよ」

 津也は膝をつき、闇珠を後ろから抱きしめる。

「あ…」

「明日は休養だ。闇珠の服買いにいこうか」

「…かわいいのがいい。フリルとかついてる」

「おもっきしおこちゃまだな」