そして、王は考えた。

 自分が宿るべき器は、優れたものでなくてはならない。

 脆弱な肉体では、長くはもたない。

 強靭な肉体を選び出さなくてはならない。

 戦わせよう。

 民を。

 勝ち残った強者こそ、自分のための器となるべき者だ。

 いつの時代にも、優れた器は生まれる。

 自分の命が、永遠であるように。