「…………黙ってないで、なんか言ってよ…。」

そう言った実々の顔が今にも泣き出しそうな笑顔だった。

「あっ、うん。もちろん。」

そう言うのが精一杯だった。
そう言うしかなかったの方が正しいかな…。

とても嬉しそうに笑うから、とことん愛してあげよう。

実々は俺を“光”だと言った。
そんなたいそうなもんじゃないけど、俺は“光”となって君を照らしてあげよう。

闇に怯えているなら、安心出来るように。
夜道に迷ったら道標となって…。

覚悟を決めるよ。
俺は君のそばで笑うから、だからせめて君も俺の為に笑って。

いつか、君を愛して良かったと言えるときまで…。