奇跡だ
もうそうとしか思えなかった
ありがとうございますと、何とか口で伝えようとすれば
「彩芭ちゃんっ!」
小鳥みたいな可愛らしい声が聞こえてきた
国本刑事の横に並び、涙ながらに私を見る彼女
「かん、な……」
「彩芭ちゃん、大丈夫っ?怪我してないっ?」
国本刑事と同じ台詞を言う柑南には笑った
大丈夫だと、言う口が勝手に綻ぶ
聞いた彼女は安心してもまた泣いた
良かった、それだけを言って私に抱き付く可愛い彼女
わんわん泣いて、本当に私の心配をしてくれていたんだとよく分かる
「どうして……ここに……」
同じ疑問をまた言う
彼女が来てくれて、安心感を更に上塗りしたけど疑問があった
聞いた彼女はぐずぐずと涙ながらに答えた


