ヤンデレ彼氏とコタツでみかんな部屋

私を眠らしたのは、痛まないように


食べるという行為は痛みを伴うと誰もが理解しているだろう


それを見越しての意識遮断


彼は私が痛がらないようにこんなことをしてくれるんだ


でも、それは


「ちがう……。痛みなんか、貴方との絆繋ぎに比べれば、造作もないです……」


止めて、と私は言った


彼との愛――誰にも真似が出来ないようなその場面に寝ていたなんて、最悪だ


「生半可じゃないぞ、痛みっていうのは」


耐えきれないだろうと、まだ私の心配をしてくれる彼


その優しさが余計に愛おしい


「痛みなんか、ない……」


あるのはこの上ない至福だけなんだから


人間に必ず備わる痛みだって、至福を前にしたら無視出来る


どんな激痛も、彼の為と思えば痛くない