(クルキエンド)
――夢の中
私が見たのは、長い長い悪夢だった
見たくないものを見ていく
もう駄目だと、全神経が死を見て、受け入れる
瞼を閉じたというのに、こじ開けられた
さながら瞼が邪魔だと――その奥にあるものに用事があるのだと
瞳に彼の指が映る
半透明の爪が
眼球に
ためらいなく
「クルキ、さん……」
そう涙ながらにあの人の名を呼んだ
あの人はいつも私を守ってくれた
私が一番に愛する大切な人
なのに、離れていった
離れていったあの人に思いを馳せる
目が潰されるならもうあの人の顔が見れないと、それだけが悔やみだった
クルキさん、クルキさん
声が出ず、心の中で叫ぶ
呼んだら、きっとあの人は来てくれると思って


