おひさまがすごく眩しくて、僕は目が覚めた。

「おはよう」

ぼくは、『おやすみ』のとき、ぼくの鼻先の方においてあげたきみに大きな声で言った。

「どうしたの…？」

ぼくは、何だか体が『ずんっ』とした。


ぼくの鼻先のきみは昨日までのきみとは違ってた。
元気がなくて『ふにゃ』ってしてた。

「どうして…？」

聞いてもきみは、いつもみたいに嬉しそうに…、優しく…、ゆらゆら揺れたりしてくれなかった。

「ねぇ、苦しいの…？」

きみに触ってぼくが聞いてもきみは、『ふにゃ』ってしたまま…。


「今日は、いっぱいお話するんじぁなかったの…？」

ぼくは、体がいっぱいいっぱい『ずんっ』として、鼻先がとれそうなくらい『つんっ』とした。
ぼくは、そのままずっときみのそばにいた…。
ぼくのお話を優しくゆらゆらゆれながら嬉しそうに聞いてくれているあのきみに逢いたかったんだ…。