〇●ベリージャム●〇


「じゃあ行くか。」




稜哉が勢いよくソファーから立ち上がった。




「うん。で………どこに行くか決めた?」




「うー……ん…………まあ街中ぶらぶら歩いてたら行きたいとことか買いたい物とか見つかるんじゃないかなと思ってたくらいかな?」




「ぷっ。」




あまりにも稜哉らしい考えに私は吹き出してしまった。




「何だよ急に。」




稜哉は何がなんだかわからないと言った表情だった。




「ううん。なんでもない。ほらっ行こ?」




そして私達は玄関から出た。