自分の部屋に入ってからはなぜかずっと稜哉のことを考えていた。 稜哉が笑ってる時の顔、怒ってる時の顔、困っている時の顔、ヘコんでる時の顔、私と一緒にいる時の顔………… 全てが頭の中で浮かび上がる。 “あいつの名前出すな” そう言われたときすごく驚いた。 あの時の稜哉の目は今までで見た中で一番怖かった。 初めて見た顔だった。