ふと違和感を感じる

朧気に残っているのは古い記憶。

記憶なのにセピアカラーの景色。


時を経た今は無機質な物が全てを隠して上辺だけが華やかだ。



あの頃の土臭さが無くなって
潮の香りが僅かに漂うガラスの林。


寂れた支配者の墓標のごとく立ち竦むもの
隠しきれない年月を顕すもの





雲雀が鳴いていたあの場所は


もう無い。