行ったら、もう止められなくなる。



好きすぎて、おかしくなる。

そんなのかっこ悪くて、お前に見られたくないんだ。



全部、意地だったんだよ。




「先パイは、ほんとに私のこと、好きなんですか?」



「好きだよ」




間髪入れずに即答すると、美紅の顔がカッと紅潮する。



「嘘ばっかり!!」



なんで、なんで嘘になるんだ。



俺がこんな恥ずかしいこと、冗談で言うと思うのか?

そんなに、俺が信じられないのか?


だったら、力ずくでも信じさせてやる。