「見ちゃったんです、沖先パイの浮気現場。だから私、もう、自信がなくなって…っ」 泣きはらして真っ赤な目に、再び涙がたまる。 「付き合ってくれたのだって、私があまりにもしつこかったからじゃないんですか?」 「…」 まぁ、否定はしない。 「同じ大学に入っても先パイは相変わらずクールでっ、先パイから私の教室まで来てくれたことなんて、1度もない」 バカ言うな。 そんなの、行けるわけないじゃないか。