この彼女、危険物につき取扱注意。

そのとき、かちゃりとドアが開いて、里季がひょっこりと顔を出す。

あぁ、そういえばここは俺の家だな、と今さらになって気付いた。



「沖ー、熱だって?見舞いに来たぞー…」



中途半端に口を開けたまま、里季が非常に気まずそうな顔をする。



「えーっと…、俺、邪魔だった?」


美紅が俺の腕の中でバタバタともがく。


「ちがっ、違います、駿河先パイ!!」

そんな美紅の言葉を無視して、俺は一層強く美紅を抱きしめる。


「そう思うなら出直して来い」



里季が美紅を好きだとか、好きじゃないとか、そんなものは熱のせいでどこかへ吹っ飛んでいた。

せっかくいい雰囲気だったのに、邪魔するな。