この彼女、危険物につき取扱注意。

俺はちょいちょいと美紅に手招きする。


美紅が不思議そうな顔をしながら、こっちに歩み寄ってきた。

「…?どうしたんですか、先パイ。どこか痛いんですか?」


俺が口を閉じたまま黙っていると、美紅が表情に不安をにじませておろおろし始めた。


「だ、大丈夫ですかっ?熱、上がってきましたか?」



そう言いながらもっと近寄ってきた美紅の首の後ろに、手を回す。





「…へ、先パ…」


うろたえている美紅を、ぎゅっと力強く抱きしめる。



痛いぐらいに。


「先パイ…、あの、痛いです」


そう言われたって、もう離したくない。