トントン

肩を叩かれ、振り返る。



ぶすっ



またほっぺに指をさされた。



「ちょ…何すんのよ!」


「お前ら兄妹、心配しすぎ!」


「えっ?」


「楓も、もう立派な大人なんだから…そんなに心配しなくても大丈夫だよ。」


ふっと微笑んだメガネくん。


その微笑みに見とれちゃって
私はほっぺに指さされたまんまのマヌケな格好で、動けなくなっちゃった。



「…望。その顔やべ〜ぞ。」



イラッ



「あんたがほっぺさしてるから変な顔になってるんでしょーが!」



やっぱこのメガネ最低!!