「もう、朝食の準備はしてあっからな!俺そろそろ出ないと遅刻しちまうから行ってくる!」


ドタバタと部屋から出て行った。


私ものそのそベットから出て、仕事に向かう兄の見送りへ。





「今日は8時には帰れると思うから、それまでチャイムがなっても相手を確認してからじゃないとドアを開けちゃダメだぞ!ちゃんとカギもかけること!!あとは―…」





「はいはい。もうわかったから!!早く行かないと遅刻するよ。」



「おわっ!!本当やべぇ。」

慌てて革靴をはいてドアに手をかける。


急にくるっと振り返って、


「出かける時、戸締まりと火の元だけ確認しろよ!あと…父さんと母さんに手あわせてけよ。」



そう叫ぶようにして、ドアから飛び出て行った。



毎日毎日おんなじことばっか言ってお兄ちゃん飽きないんかな…。



そんなこと考えながら食卓へ向かった。