「ん〜♪」

「……。」

ただ今私とメガネくんは病院から帰っています。


なぜかメガネくんはご機嫌で鼻歌なんてうたってる。


「ねぇ…」

「ん?」


横を歩いているメガネくんが私を見た。


「…なんで付き合ってるって言ったの?」


「望が幸せの仲間入りしたいって言ったからじゃん。」

あっ…

聞かれてたんだ!!

恥ずかしい!

かぁっと顔が赤くなった。


「だ、だからってあんな嘘なんかついて…お兄ちゃん本気で怒ってるよ?!」


あのあと、怒り狂ったお兄ちゃんを雪乃に任せて私たちは病室から急いで逃げてきたのだ。