「ありがとな。なんか照れるなあ。」


先生は頭をかいた。


「三咲も制服の時と雰囲気かわるよな。」


「…そうですか?」


私もつい、自分の服を見てしまった。


「みんなそうだけど、いつも制服姿は見ているけど、こういう休みの時に私服姿見ると、大人っぽく見えたりするよな。」


ドキドキしている私を、先生は見ながら、


「三咲も服、似合ってるよ。女の子らしいな。」


先生に、そんな風に言ってもらえるなんて思ってなかったよー!


「それじゃあ気を付けて帰れよ!」


先生は夏の日差しの中に消えて言った。


顔…きっと赤くなってるな、私…。


夏の暑さのせいじゃなくて、先生の言葉で。