姉貴を好きになった時から、自分が異常であることは十分承知していた。


そしてそれが同時に、罪であることも。



──俺は、罪人なんだ。


時折一人でいると、その重圧に耐えられなくなる。


辛くて 苦しくて。


姉貴に 親父に 母さんに

申し訳なくて──…。






でも。


こうして子供たちと接している時間は、嫌でもその現実を忘れさせてくれた。



だから俺は、童心に返ったつもりで子供たちとはしゃいだ。


そのせいで、閉園の頃にはすっかりへとへとになるんだけど……。