旅館に旅立つ日、 晴れ。 最高の思い出になればいいなぁ…… 私は心の底から思ったんだ。 おばあちゃんの旅館へ電車でむかった。 ただいま夕方の6時 私達は今、旅館の前にいる。 『入るぞ。』 陸が言う。 『あぁ』 いつもの玄関なのだが、 今日の玄関はいつもと違う気がする。 私達はとうとう玄関の中にはいった。 『いらっしゃいませ。 お待ちしておりました。』 『私が予約しておいてあげたんだからね!』 『あら、海くんも来たのね』 玄関にいたおばあちゃんが言う。 『ハハハども…』