どうして… 君を気になってしまうんだろう。 ハラハラと、 雪のように切なく落ちる枯葉。 あっという間に秋が来た。 「海人お弁当食べよ~っ」 教室は、とても近いとは言えないが 毎日、俺の教室には 木村彩が来る。 あの日からあっさりと日課になってしまっていた。 俺と彩が付き合っていることは学校でも有名になった。 そして今日も ただ無言で彩についていく。