その時… 部屋の窓から未都が家を出てフラフラと歩いている所を目の当たりにした。 そして、その背中を見えなくなるまで…ずっと、ずっと見つめ続けた。 あの長い髪の毛。 白い肌。 そろった前髪。 全部かわいい。 …でも好きじゃない。 俺は好きじゃない。 自分をそう実感させるためにか…気がつくと未都の友達、木村彩を家に呼んでいた。