「今日はもう遅いですので、また明日にしましょう」 朔夜さんは私から離れ、優しく笑った。 「明日、学校で、私について来て下さいますか?」 私は頷いた。 では、と言って、朔夜さんは部屋から出ていく。 「おやすみなさいませ、お嬢様」 私に一礼すると、静かに扉を閉めていった。