また今日も、部屋でメイドと、お話でもしようかな… 昨日は執事が来たことで浮かれてたけど、今日はなんだか一人でいたくない。 朝、真っ先に挨拶をくれた初美さんと話そう。 調理室を覗き、近くにいた使用人に尋ねる。 「初美さん、いる?」 「彼女は、帰りました」 そっか。 ここにいる人達は、忙しそうだし…仕方ない、大人しく一人で過ごすか。 「綾香お嬢様」 後ろから急に声を掛けられ、私は飛び上がった。 振り返るまでもない。 朔夜さんだ。