私はバッグから書類を取り出し、朔夜に手渡した。 朔夜はめくりもしない。 きっと岡谷さんに訊いたのだろう。 私は岡谷さんを見つめて言った。 「これは本当なの……?」 恐る恐る、期待に満ちた私の問い掛けに、岡谷さんは力強く頷いた。 「ええ。直接訊いたので間違いありません」 私が岡谷さんから朔夜へと視線を移すと、朔夜は私に手を差し出した。 「行くぞ」